●デジタルカメラによる花火の撮影について
(撮影者(c)POST-AD)

 デジタルカメラが普及する前は、花火はフイルムカメラ(最近は銀塩カメラといいます)で撮影されていました。一般的な撮影方法は、花火の方向に三脚に付けたカメラを向け、打ち上げられる花火を次々に1枚のコマに重ねて写しこむ(多重露光)、という方法でした。

 この方法の欠点は、カメラマンの長年の勘で、打ち上げられる花火の光の強さを感知し、適正な露光量になった時点でシャッターを閉じなければ、一画面に花火を沢山写しすぎて真っ白い画面にしてしまったり、逆に花火の数が足りなくて画面が暗く寂しくなったりして、なかなか花火大会を見たときのイメージが定着できないという問題がありました。

 また、花火は開いてから消えるまで何度か色が変わり、その変化を演出するため花火師が幾多の苦労を重ねていますが、多重露光という方法だと複数の花火を開き初めから消えるまでを余すところなく写すため、花の開きはじめの形や、瞬間の色の変化をほとんど捉えらないという状態でした。

 ところが最近の転送スピードの速い(1枚シャッターを切ったあと、連続して次のシャッターがすぐ切れる)デジタルカメラの出現は、これらの問題を一挙に解決しました。 
 多重露光という従来の撮影方法を使わなくても、撮ったあとパソコン上で画像を重ね合わせることにより、カンタンにイメージを再現できるようになりました。

 今回の撮影は、ほぼすべての花火を1枚ずつ写しました。フィルムではなかなか捉えられなかったフルー系の色も、デジタルでは容易に写し込めます。
 そして、前もってまだ上空に少し明るさが残っていたときに撮った町全景の写真に合成しました。
 ポイントは最初明るいうちに花火が上がる位置をよく確認し、カメラをしっかり固定することです。
デジタルカメラには大容量のメモリーカードを入れておけば、2000枚くらい撮っても「フィルム交換」をする必要がないので、大変便利です。

 次回はぜひ皆様にもこんな撮影にチャレンジしていただきたいと思います。


 

 

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